週末は読書の夜
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横断する視点

 書店で本を購入する時、目的の本を探し出すために文庫の棚に出向いたり、ジャンルの棚に出向いたり、専門書であれば該当するコーナーに出向いたりします。それは目的のものを探し出すための有効な方法ですが、同時に小さな垣根でもあります。自分の嗜好に合った目的のものを探すことが多いので、いつのまにか同じ棚ばかりを覗き込んでいる自分に、ある日、私は気がついてしまったのです。
 隣の棚にも面白い本が並んでいたかもしれないのに、反対側の棚にも、本は並んでいたのに――まっすぐに目的の棚に来て、小さな垣根の中の背表紙だけを見ていたという事実は、私を情けない気持ちにさせました。
 オンラインにも小さな垣根があります。ジャンルという垣根、作品の長さという垣根、オリジナルという垣根、主な活動の場の違いという垣根――オンラインでも小さな垣根の中の作品ばかりを、自分は繰り返し眺めていなかっただろうかと、不意にそう思ってしまったのです。
 そして、垣根を意識せずに、最低限の方向だけを決めてまっすぐ歩いてみて、面白い小説に出会ったら紹介する――そんなスタンスのコンテンツをこっそり作ってみたっていいじゃないかと、(無謀にも)そう思ってしまったのです。視点は自分の目の高さで。親切な人に「この先にはこんな素敵な作品があるよ」と教えてもらったら、そこに寄り道などもしてみながら。

Webマガジンの体裁の理由

 もともと、わたくし風間は、読者として完結した作品の感想を掲示させていただくコンテンツを運営しております。そちらは完結した作品に対して、大幅に主観よりに偏った、文字通りの『感想』を書かせていただくコンテンツであり、『どのような作品であるのか』ということよりも『どのように感じた作品であるか』を中心として語らせていただいております。

 私は、『感想』や『紹介』『批評』といった内容を扱う際には、大きく分けて二つの方向性があるように考えています。
 一つは、客観的に多くの作品を紹介させていただく方法、他方は、独自の視点から情報を厳選して紹介させていただく方法です。

 前者は、多くの情報から欲しいものを受け手が選べるという利点がありますが、同時に、集められた作品の情報を掲示する際に、受け手が求めている情報を漏らさず記載していないと、本来持っているはずの利点が損なわれるという欠点も持っています。また、ある程度の量までは許容できますが、あまりに情報数が多くなりすぎると、紹介した作品に何らかのラベリングを施さなければ受け手の選別自体が困難な作業となります。
 この場合のラベリングは、例えばジャンルであったり作品の長さであったり、ランキングであったり作者のパーソナルデータ(性別・年齢など)だったりするでしょうが、ジャンル等の分類は明確化することが非常に難しく、パーソナルデータ等もオンライン上では収集が困難です。また、ランキングは参加者の偏りがあり、ランキングに参加してない作品の中にも佳作が多く存在していますので、有効なラベリングにはならないように感じます。
 後者は、最初の選別の段階で主観が入りますので、独善的になる危険性があり、真実、受け手に有益な情報を提供できるかという部分に疑問が残ります。しかし、常に一貫した主観で選んだ情報を提供することで、一定のベースラインを保つことができ、厳選することで、受け手が選別というステップを踏まずに情報を楽しむことができるように思います。

 前者の『多くの作品を紹介させていただく方法』は、既に多くのノベル検索エンジンで実行されていますので、改めてこのようなコンテンツで行う必要もないことのように思います。また、それだけのことが出来るとも思えません。
 ですので、この場では後者の『独自の視点から情報を厳選して紹介させていただく方法』を取らせていただきました。

 この方法は、前述の通り独善的になる危険性を孕んでおりますが、自分自身の足でネットを流離って作品を探すだけでなく、各ジャンルに明るい方々からの情報の提供を いただくことで、少しでもその欠点を補えればと思っております。

内容の内訳

 作品の紹介スペース

 毎号、紹介する作品のジャンルや方向性を決め、該当するオンライン小説から2作品ほどを紹介させていただきます。(掲載にあたり、紹介させていただく作品の作者の方には、紹介の許可をいただきます 。リンクについての事前連絡規定がないサイトさまに関しましては、事後でのご連絡とさせていただく場合があります。ご了承ください)
 作品ジャンル・方向性に合致した市販本等がある場合は、そちらも1作品ほど紹介させていただきます。

 フリースペース

 オンラインの中では、企画が持ち上がっていたり、有益なサイトが開設されたりしています。主に、それらの企画やサイトをご紹介させていただくスペースです。
 特に目新しいものがない場合は、作品紹介スペースで紹介させていただいた作家の方に創作に関連したインタビューをさせていただいたりしたいとも考えております。内容はその時々で臨機応変に変更されます。


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